「海鈴…」 「…お…母さん…?」 初めてちゃんとお母さんの顔を見た。 一回目は化けてたし、 2回目は、怪盗ERICAの格好で仮面をしていたから、 ちゃんと顔を見たのは… 初めてだった。 「…まだ、“明日”じゃないよ?」 「えぇ、でも、あなたを笑顔で待っていたかったの。 笑顔で、お帰りって、言ってあげたかったの。」 「お母さん… お母さんっ!」 私は泣きながらお母さんに抱きついた。 お母さんは懐かしい匂いがして、 お母さんの腕の中は懐かしい温もりがあった。