それに彼は少しの希望を持つのであった。


「なら俺、頑張るから。


それに今少しだけ、來奈と親密な関係になれた気がしているし。




じゃあな!」



え、帰るの?

びっくりした。
突然帰りの挨拶をするなんて。


私は無言で手を振るだけだった。




頑張ってね、若王子康弥。



   でもね、わたしには...。





       END