彼の応対でそう思うことが出来る。


「ありがとね。

突然困るようなことお願いして」


私はそう言って大きなカバンを肩に掛けた。



「大丈夫だって。

友達が困っている時に助けるのは、当然のことだろ?」


「そっか」


さすがだよ、風磨君。


私はそう思って、風磨君の家を後にした。




家に帰り着くと、とことこと家政婦がやってくる。


「書斎にお越しください」


そう言われる。


何も言わないで、まずは自分の部屋に向かった。



ガチャとドアを開けると、荒れ狂った部屋の惨状があった。


そうか。

私昨日暴れたんだ。


昨日の自分を思い出してしまう。


父さんと話したくないな。