知りたくなかった本当の気持ち

私の怒りは収まらない。


自分の部屋の棚を倒していき、ストレスを発散する。

今までにない発狂だ。


机の上の物や、教科書も全て落とす。


心配した母さんが、私の部屋を訪ねる。


「來奈、どうしたの?」


私はそんな母さんにも構うことなく、ストレス発散を続ける。


「入ってくるな!」


それだけは言う。


すると母さんは、私の前から退く。


「はぁ......はぁ......」


一暴れすると、私は衣服を大きなカバンに詰め込んだ。


そして置き手紙もせず、ケータイと財布は持って家を出る。


「來奈さん!

どこに行かれるんですか!?」


いつもなら決して慌てない家政婦が、形相を変えて訊いてくる。


私は目も合わさず、家を出た。


宛にする所なんて、友達の所しかいない。


「里桜!
突然だけど、しばらく家に泊めてくれない?」