この人だって、何のために私と付き合っているのかわかっているの?」
私も父さんみたいに大きな声を出してしまう。
心のブレーキを掛けようと思うけれど、それよりも訴えることの方が優先される。
「だから神崎くんに会わせる前に、お前に言っただろ。
私が無理矢理お願いして、交際してもらっているんだ」
「じゃあ質問を変える。
何でこの人はその父さんの依頼を受けたと思う?」
「そんなこと、お前には関係無いだろ」
父さんは知らないんだよ。
琉生さんの本当の狙いを。
「自分のためなんだよ。
多分出世のため。
自分が出世したいために、父さんを利用したんだよ!
父さんは部下に利用されているんだよ。
そんなことも気づかないで、私を無理矢理交際させないで」
私がそう言い終わると、父さんは思いっきり私の頬をぶった。


