知りたくなかった本当の気持ち


琉生さんの隣に座り、ドキドキする自分がいる。


「いいか、今から大事な話をする。

心して聞けよ」


久しぶりに話すと言うのに、この偉そうな態度。


私は構わないが。


「何故俺は彼女がいるのに、お前と付き合うことにしたかわかるか?」


...そんなこと突然訊かれてもわかるわけがない。


「わからないですよ」


「ふっ。
社長に期待されているからだよ。

俺は自分に利益があれば何だってする。
ほら、こうやって簡単にキスすらできる」


私が理不尽な理由を聞かされていると、
何事もないようにキスされる。

一瞬だけしか唇は触れ合わなかったけど。


でもそんな気持ちで私と接していたなんて思ってもみなかった。



「私、利用されているんだ...」