知りたくなかった本当の気持ち

「もう金輪際來奈に会わないでくれ。


その方が來奈は、今の交際相手とより親密な関係を作り上げて行くことが出来るからな。


だからもうこれからは関わらないでくれ」


父さんは知っているんだ。


小学生の時に私にしてきたこと。


だからこう言うのだ。


「夜遅くにすみませんでした...。

失礼します」


私の目を見ないで、若王子はこの場を去った。



「何やってんだおまえは!

神崎くんをほったらかすな!」


もっと叱られるのかと思ったけれど、それだけ言われると、父さんは家の中に入っていった。



「はぁ」


「お帰り」


靴を脱いでいると、兄さんが声をかけてくれた。


「ただいま...」