知りたくなかった本当の気持ち

「ならもっと早く帰ればいいだろう。

何でこんな遅くまで帰ってこないんだ。


ん?
誰だね君は。」


怒りの矛先が、若王子に向いてしまう。


正直他人を巻き込むのはやめてほしい。



「初めまして。
俺は來奈のクラスメートの若王子康弥と申します。

俺も來奈ちゃんと勉強していました。


こんな遅くまですみませんでした」


へぇ、ちゃんと律儀に話せるんだ。


なんて感動している場合じゃない。


若王子と父さんを会わせてはいけなかったんだ...。

忘れていた...。


「君が、康弥くんか。

いや、一度会ってみたかったんだ」


「そうなんですか?!」


若王子は機嫌を良くしているが、それはほんの出だしにすぎないよ。