知りたくなかった本当の気持ち

何で最後の方、そんな切なそうに言うの。


今度は私が若王子を傷つけているみたいじゃん。


嫌だよ。

私は絶対他人を傷つけたくないから。



「帰ろう」


「...うん」


若王子と接する毎(ごと)に、良い印象となっていく。


不思議とそれは嫌じゃない。



「じゃあな、來...」


「遅かったじゃないか、來奈。

今まで何をしていたんだ」


家に帰り着き、若王子と別れようとした時。


タイミング悪く父さんが出てきた。


いつの間に帰ってきたんだろう、父さん。



「別に...

ちょっと図書館まで」