さっきより気が晴れたまま、里桜と風磨君を送り出した。


「私は里桜と風磨君がいれば大丈夫だな。

ありがとう、里桜。


私このまま家に帰るよ」



「本当に大丈夫?」


「そんなに心配しないでよ。


仮にも彼氏だよ?


好きな相手が家にいることで、心を踊らせなきゃ」



そう言って私は笑顔で教室を出た。



ものすごく心配している里桜に気づかないで。