知りたくなかった本当の気持ち

「里桜!」

学校の手前の角を曲がると、そこにはケータイで暇を潰している里桜の姿があった。


私はたまらず彼女に抱きついた。


「おはよう、來奈。
もう!心配したんだからね。

何があったの?」


里桜は私の頭を優しく撫でてくれる。


彼女の言葉にも優しさを感じる。


私はそれが嬉しくて、里桜からはなれない。



「もう家に帰りたくない...」


そう言うと、私は一層里桜を抱きつく力を強める。



「神崎さんに男見せられたか?」


......


私はその里桜のからかいに冷めてしまい、里桜から離れた。


 
「もしかしたらそっちの方が良かったかもしれない」



だってその方が、傷つかないで済む。