知りたくなかった本当の気持ち

すると部屋から出てきた彼と目が合う。

ヤバい。

彼の眼光は今までに見たことのない鋭さを見せている。


いや小学生の頃に何度も見せつけられた、あいつの目とそっくりだ。


危険を察知したのだから、すぐにドアを閉め鍵をかければいい。



こんな簡単なことが、すぐにできない。


自分の体に無理矢理命令させて動かした頃には、もう彼は目の前にいた。



そして今までにない力の強さで、私の右手首を掴まえ、私と同時に部屋に入ってくる琉生さん。



  ーー私は逃げられない。



直感で思い、そのまま腰が抜けてしまった。



そして動くごとに鼻がつんざいてしまう、琉生さんから臭う酒の臭い。


きっと彼は酒の力もあり、力を発揮しているのだろう。