知りたくなかった本当の気持ち


何も言ってこないから、もしかしたらしない方がよかったのかな。



そう思うと、どんどんその気持ちが大きくなっていく。


だから自然と力が抜けていく。


するとクルッと半回転してこちらに向いて来る琉生さん。


私はそれに驚いた。



「持ち帰った仕事してる俺に、誘ってるつもりか?」


「え?」


低く透き通る声は、私の疑問を大きくする。



そして椅子から立ち上がる琉生さんは、無理やり私に椅子に座らせた。


それから肘掛けに手をつく彼は、私の逃げ場を封じる。



「風呂上がりに男の体に触るってことは、そういうことだろ?」