それから私たちは、少し話しはしたものの黙って食べる時間の方が多かった。
やはり男性というものは、基本無口だということを改めて知る。
「風呂できてるので、先に入ってね」
「來奈ちゃんが先じゃなくていいのかい?」
「私は基本、後の方に入る人だから。
気にしなくて大丈夫ですよ」
腑に落ちない感じで神崎さんは歩く。
その心理が掴めない。
私はこれから食器洗いをすることにする。
「ふぅー」
大方やることが済み、私はゆっくりと風呂につかる。
そして私は若王子の事を考えてしまう。
今日のアイツ、いつもより照れまくって、動揺してたな。


