成長の過程に妨害要素がありゃ、そりゃ妨げられるでしょ!
それがゆえに私のトラウマ、なかなか忘れられなくなっちゃったの!
もしかしたらそのせいで......
兄さんにもバカにされてしまうなんて、思いもよらなかったけどね」
私はその場にへたれこんでしまった。
若王子のせいにしたって仕方ないから、そうしないようにしたいけど。
無理な部分がある。
「悪かったよ。
あん時の俺、今思うとやり直したいと思う。
もしそうできるとしたら...必ずお前に優しくする自信があるしな」
屈んだ若王子は、優しく私にそう言ってくれた。
「本当に、あの時はごめん。
辛い思いをさせて悪かった。
これからはほんと、気を付けるからさ」
............え?


