知りたくなかった本当の気持ち


私は私なりに考えて答えた。

それなのに若王子は、それに対して睨みを利かせてくる。


「違うに決まってんだろ。


お前いつまで子どものままでいる気か?


俺たちはもう高校生なんだぞ?


数年会ってない間に、大きく成長していったんだぜ、俺たち。


みてくれを見れば一目瞭然だろ?

お前だって俺と再会した時言ってたじゃん。


もう俺たち、大人に近づいてるんだぜ?


いつまでもガキん時の気持ちを引きずってんじゃねぇよ」



次から次へと放たれる言葉を、私はなかなか受け止められないでいる。


しかし頷ける部分もある。



「何が言いたいの?

いつまでも子どものままでいるなって?


仕方ないじゃん!大人に近づけないのは。


誰かさんのせいで、私は臆病になってしまって。