でもあの來奈だ。

俺を気にして、告白するのを怖じ気づいて...。



   だが裏を返せば、誰かがアイツに告って...。



ヤバいなぁ。

でも今はアイツに彼氏いないって言ってたし。



今度付き合うことになる相手とも、そんな早く別れるだろう、アイツのことだから。




俺はそう簡単に解釈するのであった。



『私って...。

あんたにとってどんな存在なの?


目障り?  それともただの遊び道具?


もしくは...他に何かあったりするの?』



不意にあいつの質問が思い出された。



あの泣き出しそうな表情は、昔と変わらなかった。



昔見た時はそんなに気にならなかったけど...。