「じゃあ結果教えてねー!」



時の流れは意外と早いもので。


とうとう知らない人と初対面する日が来た。



不安を里桜にぶつけているが、伝えきらないまま分かれ道に出会った。



里桜は私と違ってワクワクしてるみたいだけど。



私はそうもいかないんだよなぁ。



そして帰り道、私は自然とあの土手に行ってしまう。



最近ここに来ることが多い気がするなあ。



少しだけ無心になると、私は家に帰ることにした。



「お、來奈じゃん」



立ち上がった私に話しかけてくる男の声。



最悪ながら若王子だ。