「來奈っ!

やっぱり康君とくっつくべきだよ!

頑張って」



え、何でそんな易々と決断を下すことが出来るの?



この後私は引きずりながら、晩ごはんを済ませるのであった。



「あたしは何だかんだ來奈に意見してるけどさ。


最後に決断するのは來奈本人。


だからちゃんと考えて、自分の幸せを掴むんだよ?」


レストランを出た後に言われた、里桜の言葉が胸に響いた。



「じゃあね!」



私が返事をする前に、彼女は姿を消してしまった。