私は彼を素直に信用することができない。
先に保健室から出た私は、教室に向かった。
そしてあることに気がついた。
……どうしよう…。
若王子にどうやって知らせよう…。
とにかくとても仕方なく、あいつにメールを作成した。
《ごめんなさい。
私があと10分しても返事や姿を表さなかったから、先に帰っててください。
あなたの気遣い、頭の片隅に留めておきます》
絵文字も何も付けずに、改まった文を送った。
数分したら彼から返事があったみたいだが、チェックせずに電源を落とした。
それから私はある場所に向かったのだ。
「…失礼します」
恐る恐る生徒会室のドアを開ける。
「秦野さん…
ちょうど本人も来たことだし、事実を証明してもらいましょうよ」


