彼をあしらうように、もう一度体勢を整える。
「そんな調子で、帰られるのかよ?」
こんな時に、若王子は俺に頼れオーラを出す。
今の私の心境に、それは結構効くのだ。
「大丈夫じゃないの」
自信無いし、声も小さくなってしまう。
だから余計若王子を説得できなくなる。
「俺が送ってやるよ」
この上から目線。
今の私はそれにムカついている場合ではない。
黙って彼の後ろについていくことにした。
「鞄持ってくるから、校門で待ってて」
足に均等に重心をかける。
「俺が持ってきてやるから、お前が待っとけよ」
「私、帰りの準備できてない」
この気遣いはなんだろう。
私を油断させるためなのか?


