知りたくなかった本当の気持ち


数人がこちらを見るのがわかる。



「課題考査だって言っても、手を抜くなよー。

これからもいつも通りに勉学に励んでいくこと!


以上」



そう言って本日のHR は終った。



「秦野だろ? 学年トップは」


と、帰りの用意をしていると、宮原風磨君が声をかけてくれた。



彼はこの一年で一番仲が良くなった男子と言える。



里桜より少し席が近いため、時々話しかけてくれる。



「そうだよ。

よくわかったねー」



「顔に出すぎだよ。


それに秦野は頭いいから、しょっちゅう好成績修めてんじゃん。


羨ましいよ」


顔に出すぎてたんだ、恥ずかしい...。