知りたくなかった本当の気持ち


「なお兄! 最後の詰めとして勉強教えて!

明日テストだから、確認したい所があるんだけど」



そう言ってなお兄が作業してるのを気にしなかった。



「最終確認ね。

さすが來奈! 偉いぞー」



なんて微笑みながら私を褒めてくれるなお兄。




それから私はなお兄と共に勉強を励んだのであった。




「ありがとう、なお兄!

これで今回もいい結果が残せそうだよ!」



椅子から立ち上がり、なお兄にお礼をする。



「それは良かった。


緊張せずに、しっかりと力を出しきりなよ」



彼の優しい笑顔を見た私は、なお兄の部屋から出ていった。




これで明日からのテストも頑張れる!

と意気込んだ私だった。