知りたくなかった本当の気持ち



「そっか。

何かあったら俺に言ってきて良いからな!


俺でよければ相談乗るから」



な、なんて優しい人なの。 この風磨って人は。



あいつとは全然大違いだ。




それから会計を済ませた私たちは、店を出た。



「買えた買えた~。

いや~、案外と一人で行けるもんだな」



ご満悦な風磨君。


何だかこっちまで心が落ち着くよ。



「意外と一人で選べてたしね。


すごいよ。


私なら戸惑って手がつけられないと思うからさ」



自分のことをイメージしながら、それを言葉に彼に話す。



それを受け止める風磨君。