知りたくなかった本当の気持ち


「さっきの人って...

今年転校してきた人だよね?


クラス違うのに、仲いいんだ」



レジに向かってると、風磨君がそう言う。



アイツとの仲を誤解されてる!



しかも風磨君に!



そんなの、絶対嫌だー。



「私は仲良くするつもりはないんだけどね。


向こうが話しかけてくるの」



「何で?

友達が増えるっていいことじゃん」



私の状況を知らない風磨君は、不思議がる。



理由を話したい。



だけど風磨君は迷惑だと思うだろう。



そこまで仲良い訳じゃないから、重い話されたら困るだけだ。




「まぁ、色々あるんだわ」