知りたくなかった本当の気持ち


一ため息吐いた彼は言ったのだ。



「じゃあ気分転換に...。

秦野も一緒に買い物行こうよ。


てか付き合ってよ」



唐突な彼の誘いに、私は思わず彼の顔をガン見してしまった。



それが恥ずかしいと気づくと、すぐに反らした。



「あ、やっぱりダメか。


ごめんな、急に誘ったりして」



そう言った風磨君は、自転車に乗った。



ここで何も言えなかったら、風磨君は行っちゃう。



心地よい声が聞けなくなってしまう。



せっかくの安心できる時間を、変な自分の感情で終わりにしたくない。



だから私はちゃんと言った。



「行こうよ!

私もスーパー行く!


連れていってよ」



勢いで言ってしまった。