やっぱり、夢だったの? ………やけにリアルで、嫌な夢だ。 時計を見て、部屋を出る。 この時間に父親はいないだろう。 良かった。早めに出れば二人の喧嘩に巻き込まれなくてすみそうだ。 ささっと朝御飯を食べて制服に着替えた私は、適当に準備を済ませてそそくさと家を出た。 いつもと同じ道。 空も青くて、安心する。 でも、学校にはあまり行きたくない。 夢がリアルすぎて……思い出してしまいそうだ。 そうだ、真理の家はここから近い。 少し寄って、一緒に行けばいい。 そうしよう。