「…………明美…これ」 若干微笑んでいる佐久間が職員室の奥の方を指差す。 そこにはたくさんの鍵…。 もしかして、鍵置き場? 生徒玄関の鍵もあるんじゃ…! 「………俺は大丈夫だから行ってこい」 「ありがと!」 私の肩を離した広樹にそう告げると、私は鍵置き場まで走った。 たくさんある鍵のプレートを一つ一つ確認していく。 パソコン室、音楽室、木工室、サッカー部の部室…………この空いてる部分は図書室かな? これも違う、これもこれも…と探していく。 理科室、多目的室、生徒玄関………生徒玄関?