「智哉っ!!
この先は…進ませねえよ!!」
「………広樹……わかった。
まずは広樹からにするよ……
待っててねここあ…すぐ、ここあのもとに連れていってあげるからね……?
あははははっ」
下から、広樹の威勢と智哉の笑い声が聞こえる。
なるべくそれを聞かなかったことにして、4階を進んでいく。
………幽霊は少ない。
これなら、反対側の職員室に近い階段まで、私一人でもなんとかたどり着けそうだ。
「………広樹も頑張ってるんだから…私はここで死ぬわけに行かないの。
お願いだから、進ませてよね」
聞く耳なんか持つわけない幽霊相手に語りかけたあと、小走りで幽霊と幽霊の間を駆け抜ける。



