わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜





私たちの間に沈黙が走る。


ここあも真理も、死んでしまったのは悲しい。


でも今はそれより智哉をどうにかしなきゃ。


「悲しむのは後にしよう?
今はとにかく智哉の事を考えよう」

「……そうだな……。
智哉と戦うとしたら俺しかいねぇ。
命を捨てるようなことはしないけど、もしもの時は…俺に構わず明美は逃げろ」

「そんな!!
やだよ、広樹を置いて逃げるなんて出来ないよ!!」

「ダメだ!
それだけは約束してくれ…頼む…」

「………………っ」


嫌だ。


広樹を失うなんて…絶対やだ。


でも………私はそこにいたところで戦力にはならない。



「………わかったよ、広樹……約束する」

「明美…ありがとう」

「でも、広樹も約束して…絶対、死なないって」

「……………………」

「広樹…広樹が死んだら、私を守ることだって出来ないよ。
広樹が死んだあと智哉が襲ってきたら、私にはどうすることもできないもん。

だから、生きててよ。
私を守ってくれるんでしょ?」

「…………あぁ、そうだな。
約束する。俺は…明美を守るから」

「うん…ありがとう、広樹」