わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜





そっか。


多分、音楽室で広樹が見たのは…ここあの腕を持った智哉と、その手に握られてた包丁なんじゃないかな。


それで危機感を感じた広樹は逃げた…


広樹は運動神経が良いから智哉からは逃げ切れて、そして智哉は広樹を探していた………とか?


うん、辻褄はあう……きっと、そうだ。


…………私、どうしてこんなに冷静に物事を見れてるんだろう。


友達が二人も死んで、そのうち一人は友達に殺されたって言うのに。


………………。


ダメだな、私。


冷静なのは良いことじゃん。


なにも考えられなくなるより、全然良い。


ポジティブ思考、ポジティブ思考。


「…………よしっ、広樹を探そう!」


ぼそっと一人で呟いて気合いを入れたあと、辺りを見回す。