わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜





「………明美、図書室………鍵、持ってるでしょ」


「えっ!?」


その存在を思い出させるように、ポケットの中で鍵とプレートがカチカチと音を発した。


そうだ。中から鍵を掛けてしまえばいい。


佐久間の指差す教室…つまり、図書室に急いで駆け込んだ私は、ガチャリと鍵をかけた。


「明美…………!
鍵をかけても無駄だよ…?
ほら、早くあけて…ここあが可哀想でしょ!」


後ろから、ドンドンとドアを叩く音がする。


嫌だ。来ないで…


お願い早くどっか行って!


ここあはきっとそんなこと望んでないよ…


「…………………」


暫く耳を塞いで目を瞑っていたけれど、そのうち何も聞こえなくなって顔を上げた。


智哉は諦めたのか、ドアの前から姿を消していた。


「よ……良かった………」


はぁ…と息を吐くと同時に、目の前の存在に釘付けになった。


そうだ、佐久間が助けてくれたんだ。


「佐久間…ありがとう。
私あんたにろくなことしてこなかったのに…助けてくれるなんて思わなかった」

「…………」


佐久間はただ無表情で私を見ると、スーっと消えていってしまった。


「ええっ…佐久間?
消えた…?やっぱり幽霊なの?」

と言うか、幽霊なんだろう。
じゃないと人が消えるとか…ありえないし。


それに、佐久間は死んでる…んだよね。


なにがなんだかよくわからなくなってきた。