わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜




「智哉、まさかそれ………!」

「はぁ?それって何?
ここあのこと、物みたいに言うのやめてくれる?

ここあは可愛くて、俺の自慢の幼馴染み……
貶す(けなす)ものは全て排除してやるよ!!!


あははははっ!
あはははははははははははははははははははははははははははっ!!」


…………やっぱりだ。


狂ってる。智哉は、狂ってる…!


逃げなきゃ真理みたいに殺される。


狂ったように笑ってる今のうちに、逃げなきゃ…!!!


「あはっ………それじゃあ明美…あれ…?

…………逃げ切れると思ってるの?
逃げるなんて許さないよ」



智哉の足は早い。


私なんて、すぐ追い付かれるに決まってる。


階段をかけあがって2階に出ると、前方に人影が見えた。


あれは………佐久間っ!?


なんで佐久間がここにっ…あれは幻覚だったんじゃなかったの!?


だめ…後ろは智哉、前は佐久間。


どっちに行っても結局は殺されかねない。


「どうして……あんたがいるのよぉお!」


もうスピードを落とせないくらいに加速していた私は、そのまま佐久間の方に突進していった。


もう死ぬんだって思ったけど……佐久間が、予想もしない一言を放った。