「智哉、まさかそれ………!」
「はぁ?それって何?
ここあのこと、物みたいに言うのやめてくれる?
ここあは可愛くて、俺の自慢の幼馴染み……
貶す(けなす)ものは全て排除してやるよ!!!
あははははっ!
あはははははははははははははははははははははははははははっ!!」
…………やっぱりだ。
狂ってる。智哉は、狂ってる…!
逃げなきゃ真理みたいに殺される。
狂ったように笑ってる今のうちに、逃げなきゃ…!!!
「あはっ………それじゃあ明美…あれ…?
…………逃げ切れると思ってるの?
逃げるなんて許さないよ」
智哉の足は早い。
私なんて、すぐ追い付かれるに決まってる。
階段をかけあがって2階に出ると、前方に人影が見えた。
あれは………佐久間っ!?
なんで佐久間がここにっ…あれは幻覚だったんじゃなかったの!?
だめ…後ろは智哉、前は佐久間。
どっちに行っても結局は殺されかねない。
「どうして……あんたがいるのよぉお!」
もうスピードを落とせないくらいに加速していた私は、そのまま佐久間の方に突進していった。
もう死ぬんだって思ったけど……佐久間が、予想もしない一言を放った。



