わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜





「ね、今日は皆何時まで遊べる?」


学校帰りのいつもの寄り道。


大きなゲーセンの中で、私は智哉以外の皆に聞いた。


智哉は家が厳しくて、ゲーセンに来ることはほとんどない。


勉強勉強の毎日だ。


「いじめは勉強の憂さ晴らしだよ」といつかの智哉は言ってたっけ?


「俺はいつもどーり何時まででも」

「私も~。ここあも?」

「もっちろーんっ」


良かった。


なるべく家には帰りたくないから、皆には出来るだけいてもらいたい。


一人になると色々あるから、帰らなきゃいけなくなる。