「……………真理?」
「ああああぁあぁああぁぁぁあっ!!」
「真理?何、どうしたの…………?
なんで?なんで…………」
なんで?
わけわかんないよ。
私は智哉を見つけたよ。
真理は嬉しくて、智哉に駆け寄っていったんだよ?
なのにどうして………
どうして、真理のお腹には包丁が刺さっているの?
「あ………ぁ………」
「ぎゃああああぁあっ、あっ…あぁ゛っ」
泣き叫ぶ真理を、腰が抜けた私はただ呆然と見るしかなかった。
だって信じたくない。
智哉が真理を刺しただなんて。
その包丁を抜いた智哉が、今も真理にまたがって何度も真理を刺してるなんて。
「あっ……あ゛…………」
刺されているうちにどんどん短い声しかあげなくなった真理は、そのうち何も言わなくなった。
それでも智哉は、まだ真理をグサグサと刺している。
「…………なんで」
頬を、冷たい涙が流れていく。
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでっ!?」
何も考えられなくなって、ただ頭に浮かぶその言葉だけを繰り返す。
どうして?なんで??
なんで真理を殺したの?
どうして真理は殺されなきゃならないのよ!!
真理は怖いのに笑ってくれて…怖がってる場合じゃないって、私に希望を与えてくれたのに………
どうして!!?



