わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜






「あ、明美っ!?」


180度回転して走り出した私に驚いたように、真理が声をあげる。


でも、構ってなんていられない。


もしかしたら広樹がいるかもしれないのだ。



全速力で駆けてきて、血が繋がっている教室…………思い出したくもない恐怖の始まり、保健室の扉を勢いよく開ける。


バンッ!と凄い音が響いて、中にいた人がこちらを振り向いた。


「……………とも、や…?」


見覚えのある黒い眼鏡。


間違いなく智哉だ。


無事だったんだ…!


「明美、いきなりどうし………、智哉っ?」


追い付いてきた真理も、智哉の姿を認識した。


自然と、笑顔が溢れる。


「良かった…智哉、無事だったんだね!

血が続いてたけど、どこか怪我でも…………」


笑顔で駆け寄っていった真理が、突如言葉を失った。


うっ、とくぐもった呻き声。


私の前の背中がぐらりと揺れて……そのまま、地面に倒れこんだ。