わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜




「うぇっ………!」


隣にいる真理が、込み上げてきたものを抑えるように口を抑える。


その姿は、さっきまでの私とぴったり重なった。


私は……気持ち悪いし、怖いし、身体は震えてるけど…一度幻で死体を見ているせいか、吐くことはなかった。


「………真理、一回出よう」


静かにそう言うと、私は真理をつれて音楽室を出た。


今になって、つんと鼻にくる鉄のにおい。


それに混じって、涙が出てきた。


やっぱり悲しいよ。


ここあは、どう考えてももう息をしていない。


あんなに血塗れで、パッと見ただけでも死んでるってわかった。


友達が死ぬのは、悲しい。


どうして……どうして、こんなことになったの?


「………真理はここで待ってて」

「え………明美、どこ行くの……?」

「…………もう一回、見てくる。
何かあるかもしれない………」


正直、直視できる自信はないけど。


真理を廊下に残して、一人で血生臭い部屋にはいる。