わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜





「き………きゃああぁああぁあぁぁ!?」


ぐっと胃の中のものが込み上げてくる感じがして、真っ赤な床のうえをさらに汚していく。


鉄の臭い。


赤い液体でどっぷり染まった長い髪。


切り離された肉の断面。


ネジ曲がった、もはや人間として見られない物体………


気持ち悪い。

気持ち悪い…。

気持ち悪い………!


「うえぇええっ!げほっ………」

「明美?大丈夫か!?」

「げほっげほげほっ……うっうえぇっ」


吐き気が止まらない私の腕を、誰かがつかんだ。


それすらも得体の知れない恐怖になる。


「いやっ!離して!」

「ちょっ…おい、明美!?」

「やだ!私はまだ死にたくない!やだやだやだやだ!!!」

「どうしたんだよ!俺はお前を殺したりしねえよ!」

「離してえええっ!いやあああああっ」


無我夢中でその腕を振り払い、教室を飛び出す。


その廊下までもが真っ赤に血塗られていた。


吐き気が、さらにひどくなる。