「き………きゃああぁああぁあぁぁ!?」
ぐっと胃の中のものが込み上げてくる感じがして、真っ赤な床のうえをさらに汚していく。
鉄の臭い。
赤い液体でどっぷり染まった長い髪。
切り離された肉の断面。
ネジ曲がった、もはや人間として見られない物体………
気持ち悪い。
気持ち悪い…。
気持ち悪い………!
「うえぇええっ!げほっ………」
「明美?大丈夫か!?」
「げほっげほげほっ……うっうえぇっ」
吐き気が止まらない私の腕を、誰かがつかんだ。
それすらも得体の知れない恐怖になる。
「いやっ!離して!」
「ちょっ…おい、明美!?」
「やだ!私はまだ死にたくない!やだやだやだやだ!!!」
「どうしたんだよ!俺はお前を殺したりしねえよ!」
「離してえええっ!いやあああああっ」
無我夢中でその腕を振り払い、教室を飛び出す。
その廊下までもが真っ赤に血塗られていた。
吐き気が、さらにひどくなる。



