わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜




「もうっ…驚いて損したわ。
ただでさえ怖いのに広樹にも驚かなきゃならないなんて」

「悪かったな、ここに隠れてて!
明美は怖くないんじゃなかったのかよ」

「あれはいないと思ってたからよ。
ほんとに幽霊がいるなんて思わないじゃない…」

「まあな…あれはビビった。
智哉が気付いたから良かったけど、気付かなかったらぜってぇ殺されてた…」


顔面蒼白の広樹を見て、先程の幽霊の姿を思い出してしまう。


………きっと私の顔も白いことだろう。


「カーテンの後ろから急に気味悪いやつが出てくるわ目取られそうになるわ…散々だよ全く…」

「目を取られる?」

「あぁ…『あなたの目、ちょーだい』とかなんとか言いながら笑ってんだよ。
気味悪いったらねぇな…」


………『あなたの目、ちょーだい』?


どこかで、聞いたフレーズな気がする。


それもつい最近で…………


「あっ!」

「うおっ!?な、なんだよいきなり!」

「あ、ごめん。
それよりそれ、七不思議だよ!」

「七不思議?この学校のか?」

「そう。ついさっきここあから聞いたの」


そうだ。


閉まった保健室のカーテン。


青白い顔の女の子。


そして、広樹が聞いたと言うその言葉……


ここあに聞いた、七不思議とぴったり合っている。