最後尾にいるのは私。
きっと標的は私だろう。
前を走る女子の2人を追い越すことは出来そうだけど、それじゃあなんの解決にもならない。
固まって逃げていることにかわりはないから…
男子はもうどこにいるのかわからないくらい遠くまで逃げてしまっただろう。
2階にたどり着き2人が3階にかけ上がっていくのを確認すると、私は真っ先に目についた教室に飛び込んだ。
お願い。こっちに来ないで。
どうかこのまま通り過ぎて行って。
息を殺して廊下の様子を伺うと、タッタッとまるで人間が走っているようなその足音が、上に上がっていくのが聞こえた。
「………………っ、はぁっ」
息を殺すと言うか、むしろ息を止めていたから思いっきり深呼吸をする。
やっぱり、固まって逃げなくて正解だったらしい。
立ち上がって回りを確認すると、そこはパソコン室だった。
立ち並ぶパソコン。
逃げるときは夢中で何も考えていなかったけど、ここに逃げてきたのは好都合だったかもしれない。
机も沢山あるし、普通の教室よりかはよっぽど隠れる場所がある。
いざと言うときは掃除用具入れに隠れるのもありかもしれない。
そんなことを思いながら何気なく掃除用具入れを開ける。



