わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜




すると、ぐるん!と私の視界が一回転した。


私が回ったというよりは、私だけ取り残されて世界がぐにゃりと曲がったような感覚。


思わず目を細める。


どうやら、場面が変わったようだ。


私は空を飛んでいるようで、普段は見ることのない上からの景色が見える。


地図を見ているように感じる。


だけど真理がその道を歩いているから、地図なんかじゃないんだと気付いたのだ。


遠目からでも怯えた様子がわかるくらい、怖がっているようだ。


これは…家に誰もいなかったから、私たちのいる学校に向かってる最中かな?


今真理が歩いている方向は真理の家と真逆で…そして、学校へ行く道だから。


『最悪…家に誰もいないなんて。
お母さん、今日は帰ってくるつもりだって言ってたのに…』


なんとなくくぐもった真理の声に、また心の声なんだと気付かされる。


半泣きの真理からは、愚痴ばかりが聞こえてきた。


『お母さんもお父さんもいっつも帰ってこないし…私にお金ばっかり与えて、それで育ててるつもりなの?

私はお金で動く機械じゃないのに…』


…………お金…………。


確かに真理は私が金欠だから遊べないって言うと、迷いもせずに「じゃあ今回は奢るよ!」って言ってくれる。


家も豪邸だし、お金はあるんだなってそこそこ感じてはいた。


でもお金だけ与えられてあとはほったらかしだなんて……。