わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜




ここあは、何処か険しい顔で教室のドアを見つめている。


そういえば教室が静かで…だけど、何か聞こえるような。


「……にしては…………よ………」


この声、智哉だ。


何を話しているの?


疑問に思って扉をすり抜けようとした瞬間、中から怒鳴り声が聞こえてきた。


「何が『死んだよ』よ!
あなたたちが殺したようなものでしょ!?」


………………何処かで聞いたことのある台詞だ。


今のは、学級委員長の芽衣が私たちに向かって言った言葉…よね?


佐久間が死んだ時の。


「チッ………めんどくせぇな」


ぼそりと横で呟きが聞こえ、扉が開いた。


これはなんとなくさっきまで聞こえていた声と質が違う気がして…多分、心の声じゃなくて普通に呟いたんだろうと思った。


私が振り向いた時には、ここあはもうにっこり笑ったいつものここあのように見えた。