窮屈。狭い。息苦しい。辛い。怖い。壊れる。
-僕が壊れてく-
もう・・・・イヤだな…

女子1「キャハハハハハハハ!」

女子2「教科書もう一発!」

女子3「痛そう~w」

星夜(そうだよ。痛いよ。)

わかってるのに何で止めてくれないの?

女子2「でもさぁ、こいつ全然反応しないよね~」

女子1「まあ最初は痛がってたけど、慣れたんじゃんない?」

星夜(慣れるわけない。すごく痛い。)

我慢してるだけ。

女子3「何それ!可哀想~w」

女子2「でも声なんて聞こえなくていいよ。キモイじゃん。」

女子3「声といえば名前も!こいつの名前おかしくね!?」

そう。僕の名前は、少しおかしい。十六夜星夜。
十六夜で『いざよい』星夜で『せいや』だから『いざよいせいや』
一応こんな名前だけど、女なんだ。
僕が虐められるようになったキッカケは本当に単純。
ただ名前が変だっただけ。ただ、声が高かっただっただけ。
引っ込み思案で、友達なんていなかった僕が孤立するのは
容易かった。当たり前だけど助けてくれる人なんて誰一人
いないし、みんなが見て見ぬ振りをしていた。