「続けても…大丈夫か?」 「はい」 聞いておきたかった。 ちゃんと聞いて、汐音の事受け入れてやりたかった。 「でもどれも未遂。助かってるから今生きてるんだけどな。 鈴木先生、森田の腕見たことあるか?」 腕ときたら…一つしかない…。 「…自傷行為……」 佐々木先生は無言で頷いた。 「どうして、そんな事…」 「それは本人に聞いてくれ。」 佐々木先生はでもな、と付け加えた。