「中2の頃、慕っていたお祖母さんが倒れたんだ。 唯一の家族と離れてしまって、森田は………」 そこで、注文していたラーメン定食が運ばれてきた。 なんというバットタイミング。 「…これを聞いて、引いて、関わらなくなったり、しないよな?」 佐々木先生の本気のトーン。 おれは頷いた。 「森田はな、自殺…しようとしたことがあったんだ」 ……どうにも、俺は運ばれてきたラーメンを見つめるしかできなかった。