「なんかあったら俺に言ってこいよ。
頼りねーけど」



「…うん。ありがとう。」



「約束な」




家に着いた時、先生はそういって小指を出した。




「ゆーびきーりげーんまん?」


「嘘ついたら…そーだな。
俺にからあげ100個作ってくることな。」


からあげ100個なんて食べきれるわけないのに。(笑)



子供みたいな笑み。

先生のこの笑顔を見てるだけでなんだか気持ちがすっきりする。




「ばーか」



「おぅ。
じゃあばかは帰るな~」





そう言ってきた道にUターンして、車を走らせた。





真っ黒の先生の車を見送って、一人冷たいカフェオレを握りしめた。