「なぁ。」 「……っひ!」 「誰のもんに手ぇ出してんの?」 リーダーの男が、さっきあたしを殴った男とぶつかり尻餅をつく。 二人共、恭に見下されて顔が真っ青だ。 あたしから恭の顔は見えないけど、どす黒いオーラが恭の背を包んでいる。 「お前も。お前も。」 「ち、ちょっと!まっ、待ってくれ!!話せば……」 「死ねよ。」 辺り一帯に、男達の悲鳴がこだました。