あの日失くした星空に、君を映して。



間違ってないよ。


私と深影の間にあるのは確かな関係なんかじゃなくて、もっと細くて長いもの。


まだ出会って1ヶ月しか経ってないんだよ?


深影は私の様子が変なことに気付いても何も訊かないでいてくれる。


それに私は深影のことを何も知らない。


弱いところなんて1つも見せないし、いつだって余裕そうに見える。


でもね…時々、すごく苦しそうにするのも知っているよ。


そんな時に手を伸ばそうとすると、すぐにいつも通りに戻ってしまうのが寂しくて仕方ない。


私には欲しい言葉なんてない。


いつだって、泣きたくなった時はぬくもりだけを深影はくれる。


言葉をくれないんじゃない。


その分、ぬくもりという名の優しさをくれる。


そんな深影をあたたかいと思うのは


どうしようもなく恋しくなるのは


なんでなんだろう。