『学校はいつから?』


「え…っと…それはまだはっきりしてなくて」


本調子とはいえないけれど、体はもう普通に動く。


授業にはかなり遅れをとっているけれど、今更戻ったって遅い。


明日はもう修業式なのだから。


幸い怪我をするまではずっと皆勤だったから進級には問題ないだろうけれど…


明日は休もうと思ってる。


『そっか…2年生で同じクラスだといいね』


「うん……」


もう1年生の課程が終わる。


進級して、私はどうなるのかな。


佐山さんと同じクラスになれたとして、友達として接することができるだろうか。


もし…美和さん達と同じクラスになったら…


一瞬であの日の出来事がフラッシュバックして、グラリと視界が揺らぐ。


嫌だ…こわい。


また何かされたらどうしよう。


残った左目まで失うことになったら。


全身を襲う悪寒は震えになって、一晩中私を蝕んだ。