あの日失くした星空に、君を映して。



「風香達にも言えよ?」


「わかってる」


「一緒に行ってやろうか」


「…………うん」


なんでだろう。


深影が隣にいてくれると、それだけで安心できる。


先走って焦ってた心を、ゆっくり流れる時間の中に引き戻されたような感覚。


心地良いとしか言いようがなくて。


風が吹き抜ける気配を感じながら、ソッと目を閉じた。